freemailよ君の勇姿は忘れない、いや嘘だもう忘れていた。

私がネットを始めて間もなかった頃。ポータルや検索エンジンと呼ばれるサイトにtripodやLycosやインフォナビゲーターやネットプラザがあった頃。まだ無料サービスというものが浸透していなくて黎明期だった時代。その頃から考えるとゆうに7〜8年は経っている訳か。
無知だった頃、初心だった頃、ネットを通じて何処にでも通じる、何処でも行けると思っていた恥ずかしい思い出。そんな頃、一つのサービスに出会いました。freemail.ne.jp。2001年以降新規募集はしていなかったと思うので、freemailを愛用、重宝した人っていうのは少なくとも7年は使い倒したという計算に。
色んな出会いがありました。不快な気持ちにさせられる事もありました。だけれども、結局大手のポータルが無料サービスを縮小・改悪していく中で、公式なDMが10通以下/1年、POP3Webメールに対応していて、大きな不具合(※サーバーが落ちた事は何度かありました)も特に無く、長い間「無料」で使ってきたfreemailには愛がありました。一杯詰まってました。
ありがとう、freemail。本当にありがとう。貴方はオンリーワンでした。ヤフーよりMSNよりgooよりエキサイトよりも優れたサービスでした。今だから言える、freemailのココが凄いっ!的な事。

  • 長期間ログインしなくてもIDが無効にならない。
  • 保存容量は10MBまでだけど、メールを溜めていても消えない。(Web用メモ帳として重宝)
  • 公式のDMがたまに届くけど、確認しなくても問題ない。どこかのサービスと違って継続手続きという不具合をしなくてもいい。
  • フリー(無料)なのに送信サーバー(SMTP)が付いてきた。
  • ドメインがカッコいい。(賛否両論、freemailという名称はフリーメールの代名詞的な存在とも言える)
  • ドメインがフリーメールなのに、フリーメールでの登録禁止なサイトをすり抜ける事が出来る事が多々あった。
  • Webからも確認出来る所、また設定でまとめて削除出来る、つまりゴミ箱の機能を無効に出来る所。


今では殆どの人がGmailなどの大容量で使い勝手のいいメールサービスに移行していると思います。また兎さんのように独自ドメインGmail、さくらメールなどの安いメールプランを使っている人が多いと思います。最近ではプロバイダのセカンドメールプランも手軽になってきたので、そちらの方を使っている方も多い事でしょう。
それでも私はfreemailにお世話になりっ放しだったし、こんなにいいサービスが運営会社の都合で無くなるのはとても残念だけれども、しかしこれも時代の流れなのだなぁと。感嘆(かんたん)深い気持ち。
2007年1月31日。freemailはひっそりとそのサービスを、役目を終えました。ひょっとしたらもうその存在を忘れている人もいるかもシレナイ。
だけれども、freemailを通じて知り合った人、別れた人も一杯いた訳で、7年って月日はやっぱり長い訳で……。多分無料で使い続けたサービスで最も長かったと思います。(hotmailドメインが変わるし、ジオシティーズは何度かIDを変えてるし……)


……本当にありがとう。長い間お疲れ様でした。後会社が吸収されてからもメールサービスの運用保守し続けた中の人、乙。後末期になってスパム送り続けてくる業者は氏ねって事で。